トイレには、便器の黒ずみだけではなく黒いぽつぽつが床や壁にもできていることが…。いつのまにかトイレ内にカビがたくさん発生していることはありませんか?トイレはカビが生えやすい場所といわれており、少し掃除しないだけで大量にカビが発生してしまいます。
このような状態になっていたら、いますぐにでも掃除したいと考えますよね。ですがトイレ掃除には掃除場所によって洗剤を決める必要があるため注意が必要なのです。
目次
トイレにカビが…サッパリぴかぴかにする掃除法とは?
カビは人間の体に悪影響を及ぼします。カビの胞子を吸い込んでしまうことでアレルギー性鼻炎や喘息、アトピー性皮膚炎になってしまう危険性がありますし、場合によっては感染症にかかる恐れもあります。
また免疫力が下がっている時にカビを吸い込んでしまうと、肺炎や気管支炎などのひどい症状を引き起こすこともあるのです。免疫力の低いお子様がいるご家庭は注意しましょう。
トイレにカビが生えていると、良い気持ちにはなりません。それだけではなく、トイレは狭い空間となっており、カビの胞子がたまりやすい状況となっています。トイレのカビを取り除くことは家族の健康につながるのです。
それぞれに適した洗剤選びが重要
トイレのカビ掃除をする前に、どこにカビが生えているのかを確認しましょう。それぞれの場所に適した洗剤を使用しなければ、カビをキレイに取り除くことはできません。どの場所にどんな洗剤を使うべきか紹介させていただきます。
【場所1】トイレの便器のカビ掃除
トイレの便器は常に水が張っており、汚れも溜まりやすいためカビが発生しやすい場所です。便器は定期的に掃除しないとカビが取れにくくなってしまいます。ですが便器につくカビはトイレ用の中性洗剤では落としきれません。便器の掃除にはトイレ用のアルカリ性洗剤を使用しましょう。
重曹を使うことも、便器掃除に最適です。まずは便器内に重曹をまんべんなくふりかけます。その後、水100mlにつきクエン酸を小さじ1杯分いれたクエン酸水をスプレーで吹き付けてください。
そうすると泡が出てきますが、この泡がカビを除去してくれるためそのままにしておいて大丈夫です。そのまま10分置き、その後トイレブラシで便器を拭きましょう。これで便器内のカビをキレイにすることができます。
それでもカビが落ちない時には、就寝前に先ほどと同じ手順で掃除しましょう。この時重曹の量を増やし、クエン酸水をしっかり振りかけて一晩放置させます。量を増やし一晩おいておくことで重曹とクエン酸がカビの根にまで浸透することができるのです。ぜひためしてみてください。
【場所2】トイレの壁紙のカビ掃除
トイレの壁紙にもカビは発生します。トイレの壁は、尿はねや手洗いの水しぶきにより湿りやすくなっています。建物によってはトイレ自体に湿気がこもりやすくなっているため壁紙にカビが生えてしまうのです。
壁紙のカビ掃除をするときには塩素系の洗剤は使わないでください。塩素系カビ取り洗剤を使うと漂白されてしまい、壁紙の色が落ちたり変色したりしてしまう危険性があります。
安全に使える洗剤としておすすめなのは、乳酸系洗剤です。これは壁用・クロス用として市販されていることの多い洗剤です。使うときは壁にスプレーしてさっとふき取りましょう。
トイレの壁紙にも、重曹とクエン酸水のコンビを使用するとよいでしょう。重曹を溶かした水を壁にスプレーし、その後すぐに水に濡らした雑巾でふき取ります。その後クエン酸水をスプレーし、同じようにふき取ってください。
終わったら乾拭きをして最後は換気してトイレの中を換気させましょう。掃除した後にカビ防止剤や消毒用エタノールを塗っておくと、壁紙にカビが発生しにくくなります。
この方法はキレイになるだけではなく、脱臭効果もあります。壁紙の素材によっては重曹でも変色してしまうことがあるため、見えにくい所で確かめてから使用してください。
変色するのであれば重曹の代わりにエタノールを使用することもできるため、そちらを試してみてください。
【場所3】トイレの床のカビ掃除
壁と同じでトイレの床も水や尿はねによってぬれるため、湿気がたまりやすいです。特に便器との境目にカビが発生しやすいため注意しましょう。床は素材によって使う洗剤を選択しましょう。
木材などの変色しやすい素材であれば、壁と同じように乳酸系洗剤を使用することをおすすめします。タイルなどの水に強い素材であれば、塩素系洗剤を使ったり、薬剤を長時間つけておくこともできます。
水に強い素材でできた床のカビ掃除には、重曹ペーストを使用するとカビをしっかり取り除くことができます。まずは重曹と水を3:1で混ぜて重曹ペーストを作ります。
重曹ペーストを床のカビの部分に厚めに塗り、その上からクエン酸水をスプレーしましょう。スプレーしたらその上からラップを張り、30分放置させます。その後雑巾でふき取るとカビが取れているはずです。
【場所4】トイレのタンクのカビ掃除
トイレのタンクは普段開けることがないためなかなか掃除することがありません。ですがタンクも常に水が張っているためカビが生えやすい場所なのです。
トイレのタンクを掃除するときは塩素系洗剤などの強い洗剤は避けましょう。パイプを腐食させる原因になってしまうからです。トイレタンクには中性洗剤を使って掃除しましょう。
まずはトイレの止水栓を閉めて、トイレの水を流してタンクの中を空にします。その後はタンクの中を中性洗剤とブラシを使って掃除しましょう。また、重曹とクエン酸水はタンクの掃除にも使うことができます。
空になったタンクに重曹水を振りかけ、そのあとクエン酸水をスプレーします。10分ほど置いたら、あとはブラシでこするとカビがキレイに落ちます。掃除の後は、止水栓を開けることを忘れないでくださいね。
トイレのカビとは無縁に!いまからできるカビ予防対策
トイレのカビ掃除方法をご紹介しました。とはいってもトイレにカビが生えないに越したことはありません。特に掃除したあとは、もうカビが生えてきてほしくないと感じることでしょう。そこで今すぐできるカビの予防対策をお教えします。
トイレ壁紙のカビ予防
トイレの壁紙は尿はねや水によって壁が汚れます。そこで壁にマスキングテープを貼り、こうした汚れを掃除しやすくしましょう。また、防カビ効果のある塗料を壁紙の上から塗る方法もあります。スプレー状で販売しているものを使用するとトイレの壁にも塗りやすくなるでしょう。
トイレタンクのカビ予防
トイレタンクのカビ予防には、タンクに漂白剤や重曹を定期的に入れる方法があります。タンク内に漂白剤や重曹を入れておくとタンクだけではなく、便器のカビ予防にも効果があるのです。特に重曹はカビ予防効果が高いためおすすめです。漂白剤と重曹は1ヶ月に1回のペースでタンク内に入れてあげましょう。重曹はコップ一杯分入れてあげましょう。
トイレ全体のカビ予防
トイレにカビを発生させないためには、こまめに換気してあげることが大切です。換気によってトイレ全体の通気性をよくし、湿気を逃がしてあげましょう。もし換気扇がついているのならば、換気扇を回すことでも湿気を逃がす効果を得ることができます。
トイレは汚れが溜まりやすい場所です。毎日少しずつ掃除をすることで、カビの発生を抑えることができます。こまめに便器を掃除したり、床や壁を拭いてあげると良いですね。
なんでトイレにカビが生えるの?カビにとって都合のよい条件
トイレはカビの生えやすい場所と言われています。カビは温度・湿度が高い場所に発生しやすいです。トイレは便器やタンクに水が入っているため湿りやすく、狭い個室であるため湿気がこもりやすく、季節によっては温度も高くなってしまいます。
その上汚れやすい場所でもあるため、カビの栄養となるものが多いことからカビが発生しやすくなってしまいます。トイレのカビ予防をしっかりしないとカビは増えていってしまうのです。
自分では限界を感じたら…キレイにならないときはプロに相談を
自力では取り切れないトイレのカビもあります。もし限界を感じてしまったときは業者に相談してみましょう。
プロのクリーニングに依頼する目安は?
トイレ掃除をしている時に、掃除しても臭いが目立ったり、何回こすっても取れない汚れがあるようであれば業者に依頼しましょう。尿石がたまってしまうと自力でとることが困難なため、このような場合も業者に依頼することをおすすめします。
プロはどんなことをしてくれるの?
業者にクリーニングを依頼すると、汚れに合わせた機材や洗剤を使いしっかり清掃してくれるため、頑固だった汚れや臭いもまとめて解決してくれることでしょう。また、タンク内やノズルなどの掃除しにくい場所もキレイにしてくれます。
カビが生えにくいトイレにするために、トイレに汚れ防止コートを手掛けてくれることもあります。掃除してほしい場所やカビ予防については、しっかり業者と相談しましょう。
まとめ
トイレは家族のだれもが使用する場所です。そのトイレにカビが生えてしまっては、家族の健康に危険をもたらすことも考えられるでしょう。カビの発生しやすい場所だからこそ、換気やこまめな掃除を心がけてカビを発生しにくくすることが大切です。
トイレ掃除を行うときは、重曹とクエン酸水を使うと良いでしょう。トイレは場所ごとに使う洗剤を考えなければなりませんが、この2つはどの場所にも使えますし効果も高いです。材料も簡単に手にはいるのでぜひ試してみてください。