毎日使うお風呂ですが、すぐにカビが生えてしまったり、汚れがみるみる目立つようになったりと、少しお風呂掃除を怠ってしまうと、掃除するのがおっくうになってしまいますよね。
お風呂掃除は面倒くさいとお考えのあなたに朗報です。なんと、お風呂を毎日清潔な状態を保つためには、1日たった3分でよいのです!
ここでは1日3分のお風呂掃除のコツから、お風呂掃除の際にどのような洗剤や用具を使うのがよいのかを紹介していきます。1日3分のお風呂掃除の方法をマスターして、清潔なお風呂を保ちましょう。
目次
お風呂掃除は毎日ちょっとだけ、が続くコツ
風呂掃除を少しでも怠ると、すぐに壁や床にカビや水垢が発生してしまいますよね。それは、お風呂の湿度の高さや、私たちの身体から出る皮脂汚れが残るため、仕方のないことでもあります。それではせっかくのリラックスの空間が台無しです。
そんなすぐに発生してしまうカビや水垢をどうにかしたい、とお考えの方にオススメするのが、毎日少しずつ掃除をする方法です。
毎日少しずつお風呂掃除をする習慣をつけることはもちろん、さっと掃除ができるお風呂の環境を作ることも大切なのです。
1日たった3分でもカビは大幅に防げる!
そんな面倒くさいと思われがちなお風呂掃除を、1日3分の積み重ねで解決することが可能です。毎日たった3分、場所を変えながら少しずつ掃除を続けることで、清潔なお風呂を維持できるのです。
短時間の風呂掃除を積み重ねることで、汚れが溜まらないようにすることができ、カビの元となる水垢自体の発生を防ぐことに繋がります。
そのお風呂掃除のおすすめのタイミングは、“入浴後”です。その理由は、入浴直後は私たちが洗い流した皮脂汚れが蒸気によって浮いている状態のため、簡単に落とすことができるからです。水垢やカビの発生源をすぐに断ち切ることで、お風呂を清潔な状態に保つことができます。
また、週末には1週間の仕上げとして少し念入りな掃除をすることをオススメします。そうすることで、1週間の掃除のなかで残った細かな汚れをキレイにすることができ、常にお風呂をベストに保つことに繋がります。毎日3分間の掃除と週1回の仕上げ掃除で、いつでも気持ちの良い清潔な浴室を目指しましょう。
掃除しやすいお風呂場セッティング
毎日コツコツお風呂掃除をするためには、まず掃除しやすいお風呂場をセッティングすることが大切だといえます。そのポイントとして、
●使っていない容器や洗剤、掃除道具をお風呂から出す
→使っていないシャンプーやリンスや、使うだろうと買った洗剤がお風呂のなかにたくさんありませんか?モノと棚や床との接地面は水垢が発生しやすいので、お風呂のなかのものは必要最低限にしておきましょう。
●使う洗剤や掃除道具は浴室に吊り下げる
→日々のお風呂掃除に使う洗剤や、スポンジ等の掃除道具は床に置かず、吊り下げておくことでカビの発生を防ぎます。
まずはお風呂場にあるモノを整理することで、日々のお風呂掃除がよりラクになります。
お風呂掃除はどんな洗剤が一番効果的?
そもそもお風呂掃除に有効な洗剤は何なのか、お悩みの方もいらっしゃるでしょう。実際、薬局やスーパーのお風呂掃除のコーナーへ行ってみると、たくさんの洗剤や掃除道具が溢れ、選ぶのにも一苦労ではないでしょうか。
そこで、一度日々のお風呂掃除に効果的な洗剤をおさらいしてみましょう。
●中性洗剤
中性洗剤は、壁や床だけでなく、浴槽の毎日の掃除にもってこいです。これは日々のお風呂の使用によって発生する軽度な汚れを取り除いてくれます。洗剤自体はあまり強くないため、肌への影響も少なく、毎日心配なく使用することができます。
●酸性洗剤
酸性洗剤は刺激性の強い洗剤であるため、使用には注意が必要ですし、塩素系製品と一緒に使うと有害なガスが発生するため、注意が必要ですが、ピンク色の水垢の対処に適しています。
除菌をしてくれるものもあるので、週末の少し念入りにおこなう掃除の際に適しているといえます。使い方は、製品に記載のある注意書きをよく読み、使用するようにしましょう。
●塩素系洗剤
塩素系洗剤は、強い漂白作用があるとされており、壁やタイルにしっかりついてしまった黒いカビの対処に適しています。黒カビに吹きかけ、少しおいてから洗い流すだけでよいので、擦る必要がなくラクにカビを対処することができます。
ですが、こちらも酸性洗剤同様、ほかの洗剤と混ぜてしまうと有害なガスが発生するので、単独で使用し、換気をおこなうことが必要です。
ほかにも、時間を短縮するために水はけのよい洗剤があったり、小さいお子様がいるご家庭でも安心して使うことができる、オーガニックの洗剤があったりと、種類はさまざまです。
各ご家庭のこだわりに合った洗剤を探してみると、より安心して毎日のお風呂掃除ができるので、おすすめです。
重曹ははずせないアイテム!使い方のコツ
毎日のお風呂掃除のなかで外せないアイテムとなるのが、重曹です。重曹はアルカリ性の洗剤であり、毎日必ず出てしまう酸性の皮脂汚れに有効です。そのため、まだ重度ではない汚れを落とすのに効くので、日々のお風呂掃除にぴったりです。
また、重曹は使い方が簡単な上、市販の洗剤より安いというメリットがあります。さらに有害なガスが発生することがないので使いやすいといえます。
しかし、重曹は粒子が細かいため、手荒れをしやすかったり、目に入らないよう注意が必要だったりします。使い方は商品に記載の注意事項をよく読みましょう。
重曹は粉状のものが一般的ですが、最近ではスプレー状のものも販売されているので、用途によって使い分けてみるのもよいでしょう。
重曹が効果的な場所、合わない場所
重曹が効果的な場所…浴槽、床、浴槽内の小物など
→入浴の際に必ず出てしまう、私たちの皮脂汚れが溜まりやすい場所に効果的
逆に使うのを避けた方がいい場所もあります。
重曹が合わない場所…大理石部分、漆器部分、柔らかいゴムパッキン部分
※特に、ゴム部分はどの家庭のお風呂にもあるため誤って使ってしまいがちですが、重曹には研磨効果があり、柔らかいものに使用してしまうと傷つけてしまうため、使用を控えたほうがよい
重曹を使ったお風呂掃除の仕方
粉末の重曹を購入しても、掃除をする場所によって使い方を分けると有効に活用できます。
その重曹の使い方は、
・粉末そのままで使う
・少量の水で溶かしてペースト状にする
・さらに多くの水に溶かしてスプレー状にする(別途スプレー容器が必要)
が挙げられます。
粉末のまま重曹を使う使い方の例は次の通りです。
まず一つ目が浴槽の掃除です。
方法:浴槽の残り湯に重曹を1カップ入れ、一晩中漬けおきする
効果:翌日にはピカピカに!
さらに、これと同時に、浴槽に風呂場の椅子や浴槽のフタ、風呂場のおもちゃなどを漬けておくことで、効率よく小物まで皮脂汚れを落とすことができます。
粉末のまま重曹を使うもう一つの使い方は、浴室の床掃除です。
方法:さっと濡らした床に粉をふりかけ、上からブラシで擦る。
効果:重曹の研磨効果により、溝の細かい汚れまでキレイに落とせる。
また、ペースト状の重曹を使った掃除に有効なのが、浴槽の壁掃除です。
※ペースト状の重曹…重曹:水を3:1で溶かしたもの
方法:お風呂の壁の気になる部分に付け、上からスポンジで優しく擦る。もしくは、あらかじめ濡らしたスポンジに粉末の重曹をかけ、泡立ててから壁を擦る。
効果:壁のぬめり、初期の細かい汚れを綺麗に落とせる
お風呂掃除の仕方にお困りの際は、まず万能な重曹を使ってみるのもよいかもしれません。
クエン酸でお風呂の水垢やカビにさようなら!
重曹に加えてお風呂掃除に有効だとされているのが、クエン酸です。クエン酸は梅干しや柑橘系に含まれる酸性のものであることは、よく知られていますよね。
クエン酸は酸性のため、アルカリ性の汚れである水垢をおとすのに効果的です。クエン酸も重曹同様、単体では人体に有害ではないので、安心して使うことができます。
クエン酸が効く場所、合わない場所
クエン酸が効く場所…壁や床の水垢、鏡や蛇口やシャワーヘッドの曇り、浴室のドアのゴムパッキン、椅子や桶、おもちゃ等の小物
クエン酸が合わない場所…鉄製品の場所(酸化させ錆びやすくなるため)、大理石部分
※注意:クエン酸は塩素系の漂白剤と混ぜてしまうと、塩素ガスという有毒ガスが発生してしまうため、併用は避ける
クエン酸を使ったお風呂掃除の仕方
クエン酸は一般的にスプレー上にして使われます。
クエン酸スプレーの作り方:水200mlに粉末状のクエン酸を小さじ1混ぜる(別途スプレー容器が必要)
方法:壁や床に発生した水垢に、クエン酸スプレーを吹きかける
効果:ぬめりを無くす
方法:鏡やシャワーヘッド等の曇り部分にクエン酸スプレーを吹きかけ少し時間を置き、軽くこする
効果:曇りがなくなり、見やすさや輝きを取り戻せる
方法:浴室ドアのゴムパッキンにクエン酸スプレーを吹きかけ、数時間放置しておく
効果:カビを防ぎ、除菌もできるため、汚れを付きにくくする
※クエン酸スプレーをした後擦って落ちない場合…クエン酸スプレーを染み込ませたもの(キッチンペーパーやコットン等)を落としたい部分に付け、上からラップを被せて数時間置いておく
→数時間後、ラップなど汚れ部分の上に被せたものを全て外し、擦ると、水垢や曇りがキレイに取れるはずです。
まだあるお風呂掃除のお助けアイテム
お風呂掃除に有効な洗剤は、まだあります。重曹とクエン酸では足りない部分を補うために使ってみるのもよいのではないでしょうか。
セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダも有効です。これはそもそも、重曹と炭酸ナトリウムを混ぜたアルカリ性のもので、洗浄力が高く、肌に優しいのが特徴です。セスキ炭酸ソーダもクエン酸同様、水に溶かし、スプレーボトルに入れて使用するのが有効です。
セスキ炭酸ソーダは皮脂汚れや石鹸カスに有効であるため、日々のお風呂掃除で床や壁に使用することができます。またセスキ炭酸ソーダは洗浄力が高いため、排水溝のぬめりにも効果的です。しっかりとスプレーをし、1時間ほど置き、軽くこすることで簡単に汚れを取ることができます。
ただし、セスキ炭酸ソーダはアルカリ性のため、水垢には使うことはできません。
カビ用の燻煙剤
カビ用の燻煙剤は、カビの原因菌を除菌するために使うもので、カビの発生を抑えてくれます。これは除菌効果がある成分(銀イオン)を浴室全体にいきわたらせてくれるので、一度の使用で全体のカビ予防が可能です。
カビ用燻煙剤の使い方はものによって異なるため、使用方法をよく読んで使用してください。また、燻煙剤は発生しているカビを落とす効果はないため、カビを落としてから使用するのがよりよいといえます。
カビ用燻煙剤は2か月に1度ほどで十分効果を発揮します。
プロの技を導入してみる
お風呂掃除を毎日する習慣をつける前に、今の時点で溜まってしまった汚れを落とすのが面倒、お風呂掃除を念入りにする時間がない……。そんな方にオススメなのが、まずはプロにお任せしてみることです。
そうすることで、浴室がピカピカにリセットされますし、その浴室をキープしようと思うことができるのではないでしょうか。さらに、プロのお風呂掃除の様子を見ることで、あらゆるお掃除テクニックを知ることができるかもしれません。
一度プロに浴槽をピカピカにしてもらい、それから毎日のお風呂掃除の習慣をつけるのもいいですよね。
まとめ
お風呂掃除が億劫だと思っていた方も、毎日3分、少しずつ掃除をするだけでキレイな浴室を保つことができます。そのためには、まずはお風呂にあるモノを整理し、それから重曹やクエン酸などのお風呂掃除に適した洗剤を使って掃除してみましょう。
毎日少しずつの掃除を積み重ねることで、お風呂に発生しがちな水垢やカビを予防することができます。リラックスの場所であるお風呂を清潔に保つことで、入浴の気分もがらりと変わるかもしれません。
毎日のお風呂掃除の習慣をつける前に、汚れが溜まってしまった浴槽をリセットするために、プロにお任せするのも有効です。きっとお風呂掃除の学びも多いことでしょう。
毎日短時間のお風呂掃除を習慣づけ、気持ちのよい浴室を保ちましょう!